エンドロールまで座って

日々のあれこれ

トラウマ製造機 アリアスター監督サマ

ミッドサマー

監督 アリアスター

出演 フローレンスピュー、ジャックレイナー

 

こうも観る人によって感想が違うのは面白いと感じた。

 

癒された。救われたような気持ち。もう一回観たい。

上映中耐えられなかった。何で観てしまったのか、主人公の成長映画だ!カルト映画だ!恋愛映画。ただのグロ映画。

 

 

私はというと、衝撃とともに2週間ほど引きづった。

家に1人の時に限って、映像をフラッシュバックしてしまう。

余韻が長すぎる。勘弁してくれぇ

 

トンデモトラウマ映画なのは確かだが、

劇場で観てこそこの気持ちの悪さ(褒めてる)をしっかりと味わえる。

大画面と劇場の包み込む音響、カメラワーク、色彩、全身に響きわたる。

 

重く圧し掛かかってくるクラシックと混濁する救急車のサイレン。

ダニーの叫び声は耳にこびりつく。成人に叫び声はこんなにもくるものなのか

 

不快な音の最悪な四重奏だ。

 

様々な視覚効果。サブリミナル効果

画面の真ん中からほんの少しズラす、非左右対称。

観るものに微量なストレスを与える。

逆再生しているようなエコーのかかった生温い音楽。それとともに画面がぐるぐると周りジェットコースターのようだ。視界は反転し三半規管がおかしくなるように感じた。

 

ドラックによるトリップシーンがある。

まるで自分が体験しているかのように錯覚してしまう。

ふとした瞬間、視界の端が動く。

木々や草花がこちらを視て、口をぱくぱくしながら呼吸をする。

いつの間にか体からは草が生え、風や空が光ってみえた。けどその様子は恐れはなく自然で美しい。

 

 

この映画の締めとしては、監督アリアスターのコメントだと思う。

長年連れ添った彼女との別れが反映されたらしい。優しく小動物のようなつぶらな瞳が語っていた。

『これは恋愛映画なんだ。ぜひカップルで見てほしい。そして、映画を観た皆さんが不安になってくれるといいな』

 

怖。